どこまで思い描けるか。リアルに。
僕の仕事の一つとしてイメージ図を描く仕事があります。
様々なモノのデザインを考えることが好き!
町工場デザイナー志賀正章です。(@NadareStyle)
街の看板だったり、エッチングガラスだったり、新しい建物だったり、と様々です。
例えば街の看板。デザインをしてから実際に街並みに設置されたイメージまでを描いたりします。
細かい内容まで打ち合わせできる時もあれば、まだほとんど決まってない状態からの打ち合わせもあります。
先日のことです。
まだほとんど決まっていない状態の、ある建築物の打ち合わせで、かなり大雑把なこんなものがイイなという希望を伺って終了しました。
「納期が短く、最初のとっかかりとしてのイメージを掴むだけだから、簡単な手書きの提出で大丈夫。」とクライアントから依頼されていました。
しかし、描いていくうちにイメージが広がり、実際にこんなのがあったら相当面白くなるだろうと思い、それを表現するには紙媒体は向いてないと思いました。
クライアントの先のお客様へどんな風に理解してもらえるか、更にはエンドユーザーがどんな反応をするのかをじっくり考えた結果、3Dグラフィックに切り替えて音楽付きの動画にしようと、余計な御世話かなとも思いましたが作業に取り掛かりました。
「絶対こっちのほうが伝わるもんな~。やっちゃおう!」
通常間に合わないような内容でも、楽しくなってるのでスピードが上がったのか、納期に間に合わせることができました。
後日、「お客様が大変気に入ってくださいました!」とクライアントから喜びのご連絡をいただきました。かなり嬉しかったです。ホッとしたのとやって良かったと思いました。
この物件は、構想の構想の更に構想の段階のお手伝いです。予算も組んでないでしょう。まだまだ実現するには先は長いです。でも、最終的にそれを利用した人が笑顔になれることをイメージしたら、今やれることを精一杯やりたいと思って取り組みました。
特に気をつけたのは
利用する人の表情や感情をどこまで思い描けるか。リアルに。
です。この一点に集中して考え、そこから派生させてつくり上げていきました。
結果、話を進めることに繋がりました。
ホッとしてやって良かったと思って
気持ちいいな~と感じた図です。
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